AIWAのMD/CDステレオコンポ XR-MD500 をいつも行くハードオフで見つけました。CDの再生のみ確認済みのスピーカーとリモコン付きのジャンク品です。1,280円の値付けに思わず買ってしまいました。
自宅に持ち帰り動作確認をしましたところ、テープは動かず、MDは電源を入れた時にガガガという異音が出て、「LMECHAError」という表示がでます。CDは、正常に動作しました。
このコンポは、以前、同じ物を所有していたことがあり、約7年前に一度、テープユニットのゴムベルトの交換修理を経験しています。
その時は、テープユニット以外の部分の分解などは一切行っていませんでしたが、今回は、更に分解が必要です。このコンポ、見るからに構造が複雑そうです。簡単に分解できるといいのですが。
■XR-MD500の分解手順
分解の大まかな手順を以下に写真で示してみます。
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MDチェンジャーが故障のジャンクのXR-MD500です。 |
MDチェンジャーの中を覗いて見ると、MD2の所にMDが入ったままです。電源を入れた時に、ガガガという感じの音が中からします。 |
上部、側面、裏面のカバーを外して見ました。 |
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上部手前には、テープユニットのデッキメカがあります。メインベルトは溶けて切れてました。もう一本も伸びてしまってました。ベルト交換が必要です。 |
裏面側です。端子類はメイン基板に付いています。 |
正面から見て右側面です。上からテープユニット、MDチェンジャ、CDチェンジャとなります。 |
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上部後方にあるチューナーユニットを取り外しました。 |
次にテープユニットを取り外します。 |
MDチェンジャーの上には分厚いアルミ板の放熱板があります。 |
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左側面にあるメイン基板を引き抜きます。 |
メイン基板を外した状態です。MDチェンジャーの後方に電源ユニットがあります。 |
電源ユニットを取り外します。ここまで来ると、MDチェンジャが外せるようになります。 |
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MDチェンジャーを取り外しました。 |
MDチェンジャを搭載していた金属製のトレイを外します。電源コードの付いている後ろの金具も外します。 |
後は、前面パネルを外せば、CDチェンジャーを取り出せます。 |
■ MDチェンジャーの修理
チェンジャーユニットを分解し、電源を入れた時にガガガという異音が出る原因を調べてみました。果たして原因はギヤ部に付いたグリスの固化でした。
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取り外したMDチェンジャーです。 |
上カバーを開けてみました。 |
中にMDが入っていました。後方の白いギヤを手で廻すとMDは取り出せます。 |
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このように中に閉じ込められていたMDが出てきました。 |
ガガガという異音の原因を調査するため、更に分解をします。 |
チェンジャーユニットからMDドライブを外します。 |
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MDドライブの裏側です。ピックアップヘッドを移動させるギヤに異物がこびり付いています。 |
白いものが付着してます。おそらくグリスが固化したもののようです。これが原因でヘッドが動かずに異音を出していたようです。綺麗にグリスを除去しました。 |
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MDの動作確認をしています。MDの引き込み、排出、認識、再生ともに問題なく動作するようになりました。 |
■ CDチェンジャーの分解
CDチェンジャーは特に不具合がある訳ではありませんが、向学のためにCDチェンジャーのユニットも分解して見ることにしました。難しいかなと思ったのですが、意外と簡単に分解ができました。ゴムベルトの交換は楽に行えそうです。ピックアップ交換はちょっと難儀するかも知れませんね。
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取り外したCDチェンジャです。 |
裏側です。ピックアップがあります。 |
トレイを外します。 |
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後方です。ここのメカは、上下にエレベータのように動くようです。 |
手前のカバーを外すとCDトレイが外せるようになります。 |
3枚のトレイを外しました。2本のベルトが使われています。 |
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左のモーターで後方のメカを上下に動かします。右のモーターは、トレイの引き込みと排出を行います。 |
ピックアップの型番は、「KSS-213F」です。レンズ蓋がついています。 |
メカを上まで一杯上げてやるとピックアップ交換が出来そうです。 |