TRIO カセットデッキ KX-6000の修理 2016.6.12


    ■「KX-6000」というデッキ

    比較的綺麗なジャンクのKX-6000、以前に修理したKX-4000に良く似ています

     TRIOの1970年代のカセットデッキ「KX-6000」を入手しました。このデッキ、以前に修理した「KX-4000」に良く似たデッキですが、機能的には少しアップしています。

     違いは、オーディオの足跡さんのこちら(KX-4000)こちら(KX-6000)のページを参照ください。

     KX-4000とよく似たデッキをまた入手した訳は、同年代のチューナー「KT-7500」とアンプ「KA-7500」とコンポーネントシステムとして組み合わせるためです。KX-4000は、サイズがこれらより少し小さいのですが、KX-6000は、サイズがぴったりなのとVUメータ廻りのデザインにも統一感があります。


    ■「KX-6000」の修理

     入手先はリサイクルショップでしたが、前のオーナーが随分と長く大事に取っておいたのでしょう、ケースも含めて大きな傷もなく汚れもほとんどありませんでした。

     動作テストをしてみると、照明ランプの球切れもなく、一応、再生、早送り、巻き戻しなど、弱々しい動きではありますが動作しています。清掃とゴムベルト交換で動作品になると思われます。

     カウンターを動かすためにゴムベルトが3本使われていました。この他にキャプスタン用の平ベルト、リール回転用の角ベルトがあります。平ベルトは同サイズのものが手元になく、他の角ベルトのみ新品交換しました。平ベルトはまだ使えそうでした。

     アンプ回路なども全然問題なく、再生、録音ともにうまく動作しました。

     KX-4000の時のように、ピアノボタンをサンドペーパーとコンパウンドでピカピカにしました。




    40年前の製品ですが外観はすこぶる綺麗です。 TRIOのこれら(KT-7500、KA-7500)と組み合わせるために入手しました。 密閉構造のため中には埃の堆積も全く見られません。


    裏側も綺麗です。 オートシャットオフのための回転検出用リードスィッチが見えます。
    ドルビー回路はICが使われています。


    VUメータです。KX-4000のものと同じです。 細い角ベルトはリール回転用で平ベルトはキャプスタン回転用です。 ピアノタッチの古めかしいメカです。ボタン部分はこの後、サンドペーパーとコンパウンドでピカピカにしました。