Victor カセットデッキ KD-2の修理 2016.5.28


    ■ 「KD-2」というカセットデッキ

     ビクターのナマロクカセットデッキです。7年前に、同じくビクターのナマロクカセットデッキ「KD-3」を修理しましたが、今回は、同シリーズの「KD-2」です。

     丸形メータの精悍なデザインが特徴のデッキです。詳細は、こちら「オーディオの足跡」さんのページをご覧ください。

     今回入手したKD-2ですが、どこかが故障というものでは無く、修理というよりは清掃中心のメンテナンスです。すべて分解して清掃するとともに、キャプスタンベルトだけ交換しました。ヘッドフォンボリュームにガリがありましたが、使うこともないのでそのままにしています。

     以下、メンテナンス中の写真です。


    埃まみれのジャンクのポータブルカセットデッキ「KD-2」 左側面の端子類。据え置きデッキとしての機能も充実してますが、ここにも埃が堆積。
    底面の電池ボックス


    右側面には、AC入力とDC(+6V)入力のコネクタがあります。 上面のカセットハウジング。ここは汚れが少ないです。 正面パネルメータ部分。錆などは見られません。清掃すれば綺麗になるはず。


    電池ボックスには、修理シールが貼ってありました。昭和51年の修理。 こちらのシールは何でしょうか?
    昭和60年自己修理の記録?
    ケースを外して分解をします。


    上下と前のカバーを外した所。さらに本体から基板やメカを外します。 カセットメカです。キャプスタンベルトは裏側にあります。レバーやメカの埃は拭き取りました。
    メカ裏側とメイン基板です。


    取り外した電源トランス、ANRS基板、スィッチ基板です。 メータとネジ類。昔のオーディオ装置はネジの種類も数も多くて元に戻すのが大変です。
    こちらは清掃後のカバー類です。


    キャプスタンベルトを交換します。右側が新品。2本のカウンターベルトはそのまま使います。
    交換後のキャプスタンベルトです。
    元に組戻して行きます。ヘッドからのケーブルは半田付けし直します。


    メータも取り付けて完成。ここでテープを使って動作確認をしました。 メータの振れも正常です。照明ランプも切れていません。
    すっかり綺麗になりました。


    金属パーツも綺麗です。とても40年前の製品とは思えません。
    メーター廻りも綺麗です。
    アクリルカバーもコンパウンドでピカピカに磨きました。


    生録デッキだけに縦置きしても安定しています。 埃が堆積していた左側面もすっかり綺麗になりました。
    エージングを兼ねて暫く視聴を続けます。