■ 「KD-2」というカセットデッキ
ビクターのナマロクカセットデッキです。7年前に、同じくビクターのナマロクカセットデッキ「KD-3」を修理しましたが、今回は、同シリーズの「KD-2」です。
丸形メータの精悍なデザインが特徴のデッキです。詳細は、こちら「オーディオの足跡」さんのページをご覧ください。
今回入手したKD-2ですが、どこかが故障というものでは無く、修理というよりは清掃中心のメンテナンスです。すべて分解して清掃するとともに、キャプスタンベルトだけ交換しました。ヘッドフォンボリュームにガリがありましたが、使うこともないのでそのままにしています。
以下、メンテナンス中の写真です。
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埃まみれのジャンクのポータブルカセットデッキ「KD-2」 |
左側面の端子類。据え置きデッキとしての機能も充実してますが、ここにも埃が堆積。 |
底面の電池ボックス |
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右側面には、AC入力とDC(+6V)入力のコネクタがあります。 |
上面のカセットハウジング。ここは汚れが少ないです。 |
正面パネルメータ部分。錆などは見られません。清掃すれば綺麗になるはず。 |
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電池ボックスには、修理シールが貼ってありました。昭和51年の修理。 |
こちらのシールは何でしょうか? 昭和60年自己修理の記録? |
ケースを外して分解をします。 |
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上下と前のカバーを外した所。さらに本体から基板やメカを外します。 |
カセットメカです。キャプスタンベルトは裏側にあります。レバーやメカの埃は拭き取りました。 |
メカ裏側とメイン基板です。 |
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取り外した電源トランス、ANRS基板、スィッチ基板です。 |
メータとネジ類。昔のオーディオ装置はネジの種類も数も多くて元に戻すのが大変です。 |
こちらは清掃後のカバー類です。 |
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キャプスタンベルトを交換します。右側が新品。2本のカウンターベルトはそのまま使います。 |
交換後のキャプスタンベルトです。 |
元に組戻して行きます。ヘッドからのケーブルは半田付けし直します。 |
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メータも取り付けて完成。ここでテープを使って動作確認をしました。 |
メータの振れも正常です。照明ランプも切れていません。 |
すっかり綺麗になりました。 |
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金属パーツも綺麗です。とても40年前の製品とは思えません。 |
メーター廻りも綺麗です。 |
アクリルカバーもコンパウンドでピカピカに磨きました。 |
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生録デッキだけに縦置きしても安定しています。 |
埃が堆積していた左側面もすっかり綺麗になりました。 |
エージングを兼ねて暫く視聴を続けます。 |