TRIO プリメインアンプ KA-7300の修理(その2) 2020.3.16

     2008年11月に修理した「TRIO プリメインアンプ KA-7300」、修理後問題なく使用できていたのですが、半年ほど前から入力セレクタを phone1 や phone2 に切り替えると、左のスピーカーからノイズが出るようになりました。 最近は、そのノイズも爆音と化してきましたので修理することにしました。

     12年前の修理で電解コンデンサは、全数新品に交換しています。ノイズ発生の原因は、コンデンサ不良ではなく、おそらくphone入力のイコライザ回路のトランジスタ不良と思われます。

     入力切替とイコライザ回路は、アンプの後部パネル付近にあります。後部パネルを取り外してイコライザ回路基板にアクセスできるようにし、オシロスコープでノイズ発生個所を調べました。

     イコライザ回路は、サービスマニュアルの回路図では、PREAMPとなっています。この回路図では、左チャネルのトランジスタは、Qd1,Qd3,Qd5,Qd7となっていますが、実物では、右チャネルのQd2,Qd4,Qd6,Qd8が左チャネルになっていました。

     回路図では、左右が逆になっていますが、調査した結果、Qd6のトランジスタ不良でした。トランジスタの型番は、2SA763 です。これを手持ちの2SA1015に交換して修理完了です。なお、ついでにQd8のトランジスタも交換しておきました。

    12年前の修理の時のKA-7300
    後部パネル付近にあるイコライザ回路
    Qd6トランジスタ(2SA763)の不良でした
    回路図です
    取り外した不良トランジスタです