DENON カセットデッキ DRR-M30の修理 2006.03.31

     DENONのシステムオーディオLapisiaのカセットデッキ「DRR-M30」のジャンク品です。ヤフオクにて510円で落札。商品説明には、
     電源は入りますが、再生されずイジェクトされます。
     ジャンク扱いとさせていただきます。
     傷、汚れ、使用感等はあります。
     付属品なし、本体のみの出品です。
    のように書かれてありました。

     故障原因はトレイ開閉ベルトのヘタリと思われます。これなら簡単に修理できそうです。DRR-M30は既に入手しているDENONのCDレシーバー・アンプ「UD-M30」のセット品です。ぜひとも入手したく落札した次第です。

     商品が到着し早速動作確認に取り掛かります。説明にあったとおりカセットがEJECTされてしまいます。早速、ケースを開けて中を見てみます。一世代前の「DRR-M10」と全く同じカセットトレイが使われています。

     故障原因も予想どおり開閉ベルトのヘタリでした。ベルトを新しいものに取り替え、キャプスタンやヘッド部分をアルコールで清掃し、ヘッドの消磁をして修理完了です。

     さて、このデッキですが一世代前のDRR-M10にあったドルビーC、ドルビーHXプロが搭載されていません。さらにメタルテープも再生のみの対応と、機能的にはダウングレードされています。後継機のDRR-M31、DRR-M33や上位機種のDRR-F101でも同様です。

     ドルビー社とのライセンスの問題なのか、あるいは、カセットデッキの需要が少ないという背景を受けてのコストダウンのための措置なのか、ともかくカセットテープをまだまだ常用しているものにとっては、残念なことです。