DENON CDレシーバー・アンプ UD-M30の修理 2006.01.08

     ジャンク品です。 ヤフオクにて2000円で落札。UD-M30は、以前に修理したCDレシーバー「UD-M3」の後継機種です。
     前面の操作パネルにアルミパネルを使い高級感を漂わせています。ディスプレィ部分は鏡面仕上げになっています。

     出品はリサイクルショップからで、商品説明には、「ご注意:ノーチェックのためジャンク品での出品となります。」とだけ書かれてました。

     早速に外観からチェックを始めました。操作パネルにスイッチ外れなどの問題はありませんでした。背面を見てみると、ピンコネクタに緩みや破損はありません。 良く見るとFMアンテナの同軸コネクタが少し歪んでいます。同軸ケーブルを接続したまま無理やりにねじ曲げたかのような感じです。 見た目の不具合はこれぐらいです。中古品ですからそれなりの小傷や汚れはありますが全体的には綺麗な方です。十分に満足出来る品物です。

     各操作ボタンを押して見て問題が無いか確認して見ると、電源スィッチのボタンが右側にへこんでしまいました。触って調べて見ると少し左右に揺れています。 内部の軸か何かが折損でもしているようです。ケースを開けて見れば詳細な不具合は判りますが、まずは修理可能だと思われます。

     次に電源を入れ動作確認を始めました。電源を繋ぐとスタンバイ状態になります。ここで電源スィッチを押します。 スィッチボタンに不具合はありますが電源はうまく入りました。この後、CDトレイの開閉操作、その他スィッチ類を操作して順に調べて行きます。 UD-M30の説明書はDENONのホームページから事前にダウンロードしておきましたので、それに従って時計の設定や初期設定などを進めます。 単体としての動作に問題は見られません。

     この後は電源スィッチの修理とFMアンテナの同軸コネクタの歪み修正を残すのみです。ケースを開けて作業にかかります。 このアンプのケースには排熱用の穴がたくさん開けてあるために内部に誇りがたくさん積もっています。 分解清掃をついでに行うことにしました。

    電源ボタンを支えているプラスティックの右側の足の部分が割れて 右側が浮いたような状態になっていました。
    ケースを開けて、前面の操作パネルを分解しました。
    不具合のある電源スィッチです。

     電源ボタンを支えているプラスティックの右側の足の部分が割れていました。 詳細に調べて見ると構造的に右側が浮いたような状態になっており(左側はマイクロスイッチにあたりそれ以上は下がらない)、 強い力が加わるといとも簡単にこのような結果になりそうです。割れている所を接着剤で補修しました。


    内部回路の上面には、埃がたくさん積もっています。 アンプ回路のICの上やヒートシンクにも埃が積もっています。 操作パネルとCDメカユニットを外したところです。操作パネルは分解しています。


    チューナー回路やアンプ回路もケースから外して完全に分解します。 FMアンテナのコネクタ部分は少し力を加えてやれば簡単に修正できました。 分解した各回路部品の埃を完全に取り去り、元に組み直したところです。

     この後、分解清掃後の動作確認を行いました。CD、CD-Rの再生、FM/AMの受信、アンプの動作、全て問題ありません。 続けて先に修理完了している3MDチェンジャー「DMA-M10E」とシステム接続し、CDからMDへのデジタル録音も行って見ましたが不具合はありませんでした。 今回も良いジャンク品が手に入りました。