ゲーム三昧の毎日はいかがですか

MS-200E他

 AT互換機を自作すると何がメリットがあるのでしょうか?自作によって技術が向上するなんてことは当たり前の回答ですが,私はゲームが出来るという事もその一つだと思っています。ゲームなんて98マシンでも出来るという人がいると思いますが,AT互換機は世界標準です。ということは,海外で作られた素晴らしいゲームが楽しめるのです。

 まぁ,NECもAT互換機に路線変更しましたので,日本のどのメーカー製のマシンを購入しても海外製のゲームを楽しめるようになりました。ゲームをするだけなら何もPCを自作する必要もないわけですが,そこはそれ,ゲームも自作の楽しみとしておきましょう。

 さて,海外製ゲームといってもジャンルは色々です。シュミレーターものからアクション,ロープレと日本のゲームにあるジャンルのものは全てあります。無いのは,日本が得意とするCGの美少女物ぐらいではないでしょうか。

 ゲームを楽しむならやはりジョイスティックです。これがあるとないとでは,楽しみ方が随分と違ってきます。特にゲーマーというほどの人物ではない私でも,以下のような4種のゲームアイテムを持っています。

  1. Joypad
     QuickShotの製品です。2軸4ボタンのどこといって特徴のない普通のジョイパッドです。一応「BLADE PAD6」という名前が付いています。平成8年夏,日本橋「STAND−BY」の店頭で特価品として売られていたものです。値段は980円でした。箱の中にはおまけとしてゲームソフトが一本(FD)付いていました。
     バーチャファイター等の格闘ゲームでは,ジョイステッィクではなくこちらのジョイパッドの方が遊び易くていいです。

  2. AVENGER PRO
     QuickShotのスロットル付きのジョイスティックです。平成7年夏,東京に出張した友人に秋葉原で買ってきてもらいました。値段は4,000円弱だったと記憶しています。まだWin95が発売されていなくてWin3.1時代の代物です。
     機構的には3軸,2ボタンの単なる戦闘機ゲーム用のアイテムです。AVENGER PROというかっこいい名前がついています。Win3.1のドライバソフトと簡単なお遊びソフトが付いていました。グリップ部分の大きさが日本人向きでそう大きくないのがいいです。また,作りもしっかりしています。

  3. RockFire
     これは,ジョイスティックでもジョイパッドでもありません。見た目はジョイパッドそのものですが,ちょっと異なる機能を持つ製品です。秋葉原の「Over Top」で2,980円で購入(平成8年5月)しました。

     RockFireはキーボードのキーコードエミュレータです。パッドの4ポジションとABC,XYZの6個のボタン,さらに左,右の2個のボタン,計12個のボタンにキーボードの任意のキーを割り付ける事ができます。割付も1種類だけでなく,スウィッチの切り替えで4種類まで設定できます。

     マシンとの接続は簡単です。RockFileをキーボードコネクタに接続します。キーボードはRockFire側のコネクタに接続します。この状態で,キーボードは普通に使用できます。Win95, DOS, Linux, どのOSでも特に問題が生じる事はありません。常時接続した状態にしておけます。

     RockFireの表のスウィッチをプログラムモードにセットし,キーボードの任意のキーを押した後,そのキーを割り付けたいボタンを押すだけで,そのボタンを押した時にあたかもキーボードのキーを押したかのようになります。

     主にキーボードのキーを多用するゲームに使うとバッチグーです。SegaのVFなどでは一つのキーボードで二人対戦ができますが,こんな時,一人はこれで,もう一人はキーボードで遊ぶなんてことができてしまいます。
     また,ジョイステッィクとの併用もできますのでなかなかのものです。

  4. MULTISYSTEM(MS-200E)
     この製品は,マルチシステムの名前が示すとおりなかなか多彩な面を持つ製品です。平成8年夏,神戸の「マーカンタイル」で13,800円で購入しました。

     MS-200Eは,平成9年11月30日発売のDOS/Vマガジン(1997-12.15号)の中の「アキバの買い物ウォーカー」のコーナーでも紹介されましたが,そこでは「変形ロボならぬ変形ジョイスティック」という表現がされていました。まさにピッタリの表現です。これ一台で,レーシングハンドル,アクセル・ブレーキペダルや,フライトヨーク,ラダー・スロットル,バイクハンドルなど多彩な使い方ができます。勿論ファイアボタンもついています。

     電気回路的には,4軸,2ボタンのジョイスティックです。ジョイスティックポートに2つのジョイスティックを接続したようなものです。スウィッチの設定によっては,普通のジョイスティックを第2ジョイスティックとして接続する事もできます。ファイアボタン用にターボスウィッチもついています。

     私が購入した製品は,どうも不良返品あるいは展示用に開封した品物だったようで,付属するレーシングゲームのフロッピーディスクが欠品でしたし,ファイアボタン用のターボスウィッチも2個あるうち一つが壊れていました。
     購入した時ショップにはこれ一台きりしかおいてありませんでしたので交換は多分無理だろうと勝手に解釈,早速分解し修理に取り掛かりました。ゲームフロッピーはなくても別にどってことありませんが,回路不良は困りものです。

     MS-200Eの回路で唯一電子回路らしきものはファイヤスウィッチのターボ機能を実現するマルチバイブレータです。ちゃちな基板にICが一個載っているだけです。ターボスウィッチからの配線を追いかけて見ると基板上でパターンが切れていました。どうも半田パターンの経年劣化の感じがします。この製品がいつ製作されたのか分かりませんが,分解して見た感じでは元々粗雑な作りであったような気がします。その後も時々,Win95で接続が認識されない事があり,再度分解し半田付けの箇所を全てチェックし,半田を盛り直すなどの手入れを行いました。

     今では調子良く動いており,特にカーレースゲームやフライトシミュレータでこれを使うと,もうドライバー,パイロットの気分になりバッチグーです。




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