今メインマシンに使っているフルタワーケースには,電源装置のファン以外にケースファンを2個取り付け可能なようになっている。前面下部と後面上部にそれぞれ1個づつ。このフルタワーケースには,IDEハードディスクが3台とSCSIハードディスクが1台,それとCD−ROMドライブ一台を搭載している。当然これらの発熱対策としてケースファン2個を取り付けた。 ![]() そうこうする内に秋を迎え,冬になり,今の時期に至ると外気も低く,ハードディスクの温度は,20度を越えることも無くなった。こうなると,取り付けたファンの騒音が耳につくようになった。よくよくケースを眺めて見るとケースファンの吸気,排気用の開口部があまりにも小さい。 この開口部をファンの羽根の大きさまで一杯に空けてしまえば,騒音減少につながるとともに,ケース内部の空気流通が良くなりHDDクーラーも不要になるかもしれない。 というようなことで,このケースのファン開口部の穴空け作業が懸案となっていた次第。 マシンを一旦分解し,ファン取り付け位置の開口部の穴空け作業にとりかかった。鉄でできたケースの加工ともなるとなかなか一筋縄ではいかぬ。まずドリルで小さな穴を空け,そこにリーマを差込み,リーマで穴を大きくする。ファンの羽根の周回部に沿って20個ぐらい開ける。そしてニッパで穴が繋がった部分をカット,切り口をヤスリで磨いて完了。前後,都合2個の大きな穴を空けた。 開口部を大きくしたことによる風量増加の効果の程はてきめんだ。ケース前面のHDDクーラーの吸気口に手をかざせばは,クーラーのファンを回してもいないのに,空気の吸い込みが強力に感じられる。HDDクーラーを回していた時と変わらぬ吸気量である。中のハードディスクの温度上昇も,クーラーのファンを回していた時とほとんど変わらない。 手間暇かけてのケース加工の効果が出て良かった訳だが,ケースの空調設計がまずいとこのように色々と苦労させられてしまう。値段が安いケースはやはりそれなりのもので困ったものだ。 |