Victor カセットデッキ TD-V731 の修理 2009.1.11

    TD-V731
    TD-V931の弟分だけに音質は悪くない

     Victorが作ったカセットデッキの最高峰TD-V931を入手して是非その音を聴いてみたいと思うの だが、さすがにジャンクといえどもTD-V931は人気機種なため、それなりの投資が必要だ。

     そこで、手始めにその弟分であるTD-V731のジャンクを入手した。TD-V931と比較して大して差は無いと 思うが、なぜか人気が無く1,100円で入手できた。

     商品説明は、「細かなチェックを行ったら、そのままでは使えそうになかった。」とあったが、 動作確認を行って見ると、どこにも不具合無し。外観の程度も良く全くの良品であった。

     一切の修理は不要。とはいえ、このままでは寂しいので、カバーぐらいは開けて中を覗いて見た。 綺麗なものだ。埃など一切無い。その造りもTD-V931と比べれば若干劣るとはいうものの贅沢な造りである。

    左正面
    右正面
    背面
    CD DIRECT入力端子がある
    ファインアモルファスの3ヘッド

     カセットメカは、もちろん3ヘッド、クローズドループダブルキャプスタンだが、 残念なことにキャプスタン駆動は、ベルトドライブだ。 TD-V931と差別化するためにダイレクトドライブは採用されていない。

    トップカバーを開けてみる
    木製のベースにシャシーが乗っている
    カセットメカ
    ベルトドライブだ
    基板が立体プラグインとなっている
    こんな造りに恥じない良い音を聴かせるデッキだ

     CDからの録音・再生を行って見たが、CD音源に忠実な音だ。
     特に味付けの無い素直な音に感じた。S/N が良いからなのだろうか音に透明感がある。  ワウフラは全く感じない。

     このデッキ、暫く使ってみることにするが、記念品とするべき特別な思い出があるわけではなく、 いずれ手放すことになりそうだ。