ONKYO カセットデッキ K-505の修理 2010.04.10

    ■ジャンクのK-505

    不動品のジャンク

     ONKYOのINTECシリーズのカセットデッキ。表示部には、カウンターやレベルメーターが表示される。FRシリーズの カセットデッキも同様の形状、機能をもっているがレベルメーター表示やカウンター表示が無い。

     カセットトレーの開閉はできるが、その他の動作は一切できないという不動のジャンクをオークションで見つけた。 原因は、おそらくゴムベルトの劣化と思われる。推測を確かめて見たいのとFR-X7やFR-X7Aと組み合わせて使うために入札する。 ジャンク品だけに競り合う事も無くあっさりと落札。



    ■動作確認

     届いた「K-505」を早速に調べてみる。

     出品案内のとおりトレーは開閉できたが、その他の動作は全く駄目であった。早速にケースカバーを開けて内部を調べて見る。 長い間使われていなかったようで埃が堆積していた。またヘッド周辺部やキャプスタン軸はテープの磁粉で汚れていた。 良く見てみるとシャシー底面に切れたゴムベルトが落ちていた。メインベルトのようだ。不動の原因は予測どおりにゴムベルト の劣化であった。

     デッキメカ本体部分を裏返して見ると、もう一本のプーリーベルトは大丈夫であった。手持ちのゴムベルトの中からちょうど 良いサイズのものが見つかったので、それをメインベルトとして取り付ける。

     組み戻して動作確認を行うと問題なく動くようになった。この後、ヘッド周りの磁粉の汚れをアルコールで清掃しヘッドを消磁 して修理完了とした。

    ケースカバーを開ける ヘッドやキャプスタン軸は汚れている 中から拾い出したメインベルト

    メカ部分を裏返してみる メインベルトは切れていたが、もう一本のプーリーベルトは大丈夫だった メインベルトを取り付ける ヘッド周辺部をアルコールで清掃