ONKYO MD/CDミニコンポ FR-X7の修理 2009.01.04

    ■ジャンクのFR-X7の修理

     昨年末に、ONKYOのMD/CDミニコンポ「FR-X7」のジャンク品をハードオフで購入した。ジャンク理由は、MD、CDともに再生不可というもの。見た目は綺麗で目立つ傷も無い。

     自宅に持ち帰り動作確認をして見た。CDはトレイが全く開閉しない。たぶんローディングベルトの劣化だろう。MDは、商品タグに反して再生良好だ。飛び越し選局も問題ない。

     早速に分解して見る。内部には積もりに積もった埃が一杯。刷毛で埃を拭い、硬く絞った濡れ雑巾で汚れを落とす。

     問題のCDユニットは、案の定ゴムベルトが劣化していた。新品のベルトと交換する。CDユニットを仮組みして再生テストを行って見るもCDの認識に問題は無い。ラッキーなことにピックアップはまだ健在のようだ。

     これで、このFR-X7の修理は完了。清掃を含めてざっと3時間余りの作業であった。

    見た目も綺麗なFR-X7のジャンク
    バックパネルは汚れが目立つ程度
    内部には埃が堆積
    ■分解手順

     FR−X7のCDベルト交換までの分解手順を写真で示してみる。FRシリーズのミニコンポ、若干の違いはあるもののここで示した手順で分解できるはず。ただしDVD対応機については分解の経験が無いのでなんともいえない。

    ここからがスタート
    最初にケースカバーを外す
    底面の前部のビス2本を外す
    ボリュームつまみとマルチジョグつまみを引き抜く

    操作パネル上部の爪の部分を押し下げてアルミパネルを外す
    アルミパネルが外れた様子
    ボリュームのところにある3本のビスを外す
    正面左側のビスも外す

    操作パネルのフラットケーブルを引き抜く
    後部端子板からヘッドフォーンケーブルを抜く
    コネクタ中央の白い部分を押し下げると簡単に抜ける
    操作パネルが外れた状態
    4本のビスを緩めてMDユニットを取り外す

    MDユニットからのフラットケーブルを引き抜く
    MDユニットが外れた状態
    3本のビスを外して電源ユニットを外す
    ケーブルは取り付けたまま、ユニットを上に起こして後ろ側に倒しておく
    CDユニットカバーを止めているビス2本を外す

    奥側の下にもビスが一本あるのでこれも外す
    *この段階ではまだユニットカバーは外さないこと
    バックパネルとシャシーを止めているビスを外す
    こちら側のビスも外す
    放熱カバーの下にあるビスも外す。
    バックパネルがシャシーから外れた状態にしておけばよい

    CDユニットカバー下側の爪の部分を押し開いてカバーを上に持ち上げて外す
    基板とユニットカバーを固定している爪を折らないように注意して基板をカバーから外す
    奥側にも爪があるので、こちらも外す
    CDユニットカバーを外した状態

    CD押さえを2本のビスを外して取り外す
    CDピックアップが見える状態になる
    ピックアップレンズの清掃だけならここまでの分解でよい
    黒いギヤを時計回りにすこし回転させピックアップを下に落とす
    トレイを止まるまで一杯引き出す

    トレイが開き切ったことを示すセンサースィッチを押さえるパーツを取り外す
    これが取り外したパーツ。T字の形状をしている
    ここの丸穴を外に押し開きながらトレイを引き抜く
    こちら側の丸穴も同様

    トレイが外れた状態。
    次にベルトカバーを左にずらして取り外す
    これでゴムベルトが交換できる
    新旧ベルト比較