■ジャンクのFR-X7の修理
昨年末に、ONKYOのMD/CDミニコンポ「FR-X7」のジャンク品をハードオフで購入した。ジャンク理由は、MD、CDともに再生不可というもの。見た目は綺麗で目立つ傷も無い。
自宅に持ち帰り動作確認をして見た。CDはトレイが全く開閉しない。たぶんローディングベルトの劣化だろう。MDは、商品タグに反して再生良好だ。飛び越し選局も問題ない。
早速に分解して見る。内部には積もりに積もった埃が一杯。刷毛で埃を拭い、硬く絞った濡れ雑巾で汚れを落とす。
問題のCDユニットは、案の定ゴムベルトが劣化していた。新品のベルトと交換する。CDユニットを仮組みして再生テストを行って見るもCDの認識に問題は無い。ラッキーなことにピックアップはまだ健在のようだ。
これで、このFR-X7の修理は完了。清掃を含めてざっと3時間余りの作業であった。
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見た目も綺麗なFR-X7のジャンク |
バックパネルは汚れが目立つ程度 |
内部には埃が堆積 |
■分解手順
FR−X7のCDベルト交換までの分解手順を写真で示してみる。FRシリーズのミニコンポ、若干の違いはあるもののここで示した手順で分解できるはず。ただしDVD対応機については分解の経験が無いのでなんともいえない。
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ここからがスタート |
最初にケースカバーを外す |
底面の前部のビス2本を外す |
ボリュームつまみとマルチジョグつまみを引き抜く |
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操作パネル上部の爪の部分を押し下げてアルミパネルを外す |
アルミパネルが外れた様子 |
ボリュームのところにある3本のビスを外す |
正面左側のビスも外す |
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操作パネルのフラットケーブルを引き抜く |
後部端子板からヘッドフォーンケーブルを抜く コネクタ中央の白い部分を押し下げると簡単に抜ける |
操作パネルが外れた状態 |
4本のビスを緩めてMDユニットを取り外す |
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MDユニットからのフラットケーブルを引き抜く |
MDユニットが外れた状態 |
3本のビスを外して電源ユニットを外す ケーブルは取り付けたまま、ユニットを上に起こして後ろ側に倒しておく |
CDユニットカバーを止めているビス2本を外す |
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奥側の下にもビスが一本あるのでこれも外す *この段階ではまだユニットカバーは外さないこと |
バックパネルとシャシーを止めているビスを外す |
こちら側のビスも外す |
放熱カバーの下にあるビスも外す。 バックパネルがシャシーから外れた状態にしておけばよい |
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CDユニットカバー下側の爪の部分を押し開いてカバーを上に持ち上げて外す |
基板とユニットカバーを固定している爪を折らないように注意して基板をカバーから外す |
奥側にも爪があるので、こちらも外す |
CDユニットカバーを外した状態 |
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CD押さえを2本のビスを外して取り外す |
CDピックアップが見える状態になる ピックアップレンズの清掃だけならここまでの分解でよい |
黒いギヤを時計回りにすこし回転させピックアップを下に落とす |
トレイを止まるまで一杯引き出す |
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トレイが開き切ったことを示すセンサースィッチを押さえるパーツを取り外す |
これが取り外したパーツ。T字の形状をしている |
ここの丸穴を外に押し開きながらトレイを引き抜く |
こちら側の丸穴も同様 |
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トレイが外れた状態。 次にベルトカバーを左にずらして取り外す |
これでゴムベルトが交換できる |
新旧ベルト比較 |