KENWOOD CDデッキ DP-SG7の修理 2006.01.05

     「DP-SG7」は、KENWOODが1999年に発売したシステムコンポAVINOシリーズの「SG-7MD」を構成するCDデッキです。これもヤフオクで手に入れました。

     正常動作品とのことでしたので、早速テストを行って見ました。イジェクトボタンを押すとCDトレイが出てきます。動きは悪くないです。引っかかりも無くスムーズです。ここに、テスト用のCD(万が一の場合にお釈迦になっても良いCDのことです)を載せ、再度イジェクトボタンを押します。

     トレイが閉まりCDが中に取り込まれました。この時のトレイの動きもスムーズです。問題ありません。TOCの読み込みが始まり、操作パネルの「NO DISK」の表示が消え、総トラック数が正常に表示されました。プレイボタンを押すと問題無く再生を始めました。選曲ボタンで次々と曲を選択しても、きちんと追従してきます。ほぼ問題ないと思われます。

     次に、CD-Rを読み込ませて見ると、これがまったく認識しません。「NO DISK」と表示します。手持ちのCD-Rを色々変えて読み込ませるのですが、どれ一つ認識しません。これでは困ります。当方はCDをCD-Rに丸々コピーして保存してるものですからCD-Rが使えないとなると役立たずです。早速にケースを空けて中の調査開始です。

     トレイはスムーズに動いてますしCDの認識や再生には問題ない訳ですから、原因はピックアップのレンズ汚れだと思われます。レンズをルーペを使って良く眺めてみると、うすぼんやりと膜がかかったようになっています。この薄い膜は電源部分から発するカーボン(いわゆる煤です)だと思われます。

     このデッキでは消費電力が小さいからでしょうか、ケースに排熱用の穴は空けてありません。また、ピックアップ部分は、CDの回転軸よりも奥側にあり、レンズが外部からの埃では簡単に汚れないような構造となっています。取り外したケースの裏面には、カーボンが結構付着しています。ケースに穴が空いていないだけに、発生したカーボンの煙膜が外に出ずに内部に蓄積し、レンズの上にも付着したのだと思われます。

     アルコールを浸した綿棒でレンズの表面を清掃しCD-Rの読み込みテストをしました。結果は全てのCD-Rが正しく認識できました。再生も特に音飛びも無く問題ありません。

     やはり年数が経つとメンテナンスが必要ということを改めて認識した次第です。