KENWOOD CDデッキ DP-SE7の修理 2016.02.15

     ヤフーオークションで「読み込み出来ない」というKENWOODのCDプレーヤー「DP-SE7」のジャンク品を、価格の安さに釣られて落札してしまいました。

     送られて来た「DP-SE7」ですが、外観は意外と綺麗です。テストしてみると、ベルトは確実に劣化しており交換が必要です。ディスプレーは、経年でやや暗くなっています。さらに表示がチラついています。どこか不具合があります。

     CDを読み込ませて見ると、中でピックアップが上下する音が良く聞こえるのですが、全然読み取りません。

     カバーを開けて見ました。煤で一杯です。ピックアップのボリュームは弄くった後があります。ちなみに、ピックアップのボリュームを左右に廻して見ましたがCDを認識することはなく、まずCDが回転すらしません。

     それにしてもピックアップの上下の動きが大きすぎます。これでは、フォーカスが定まらずCDが装着されていることすら判らずCDが回転しないのだと思われます。

    KENWOODのCDデッキ「DP-SE7」。綺麗ですが、CDを読みません。ディスプレーもチラついています。 背面も綺麗です。メーカー修理を一度受けているようです。 トレーは開閉しますが、時々開かないことがあります。


    カバーを外してみました。中は煤がこびりついています。 電源基板とコントロール基板とデッキメカとシンプルです。煤が付いています。 ピックアップは、普及品のKSS-213C。マジックでマーキングがあります。誰かが弄くったようです。


     1997年発売の製品です。約20年を経過しています。この機種は、以前に電解コンデンサの容量抜けを経験しています。今回も恐らくコンデンサの容量抜けと思われます。

     ディスプレーのチラつきは、電源回路の電解コンデンサの容量抜けにより電源のリップルが出ているものと思われます。ピックアップのフォーカスの動きがおかしいのもCDメカ基板のコンデンサの容量抜けによるものと思えます。

     結果、ディスプレー用の-30Vを生成する電源回路の電解コンデンサ2個とCDメカ基板の基板用電解コンデンサ7個を交換して動作良好となりました。

     ピックアップは、メーカー修理の際に新品にでも交換されていたのでしょうか、スムーズに動きますし音飛びは全然ありません。再生途中に少々の振動を与えても音が飛ぶことはありません。

     コンパクトながらも良い音がしてます。いい買い物が出来ました。