■ジャンクのAU-D607G EXTRA
今年の1月にヤフオクでジャンクのプリメインアンプ、SANSUIの「AU-D607G EXTRA」を入手しました。 商品が到着し動作確認をしてみると、確かに電源投入時にジジジーという音がします。心なしか、スピーカー保護のリレー回路が動作するのが遅いような気もします。 「TONE」や「SUBSONIC」「MUTING」の各スィッチをオンにした時に表示されるLEDの点灯も僅かに点滅しているようで不安定です。暫くすると異音も治まりLEDの点灯も安定します。 外観はジャンクとは思えぬ程綺麗です。目立つような傷や汚れはほとんど見当たりません。木製のケースカバーにも塗装の剥がれなど見られません。 電源投入時点の不安定さはありますが、その後の動作には全然問題ありません。入出力回路も不具合は無くメインボリュームにややガリが見られる程度です。異音の問題が解決すれば、よいプリメインアンプになるはずです。 ■故障箇所調査と修理
異音の発生箇所ですが、ケースカバーを開けて確認してみると電源スィッチ付近から発しています。おそらく電源スィッチの接点摩耗に伴いスィッチ内部でアーク放電しているものと思われます。試しに、電源スィッチをクリップコードでバイパスして、電源プラグをコンセントに差して見ると異音も無く数秒でリレー回路が動作しました。電源スィッチ不良に間違いありません。 交換用の電源スィッチをネットで探しましたが同じ様な物はなかなか見つけられませんでした。一箇所見つかったのですが問い合わせて見ると受注生産で1個の販売は出来ないと断られました。 仕方なくスィッチを分解してみました。やはり接点が荒れていました。荒れた部分をヤスリで磨き元に戻してみたらうまく電源が入るようになりました。異音もしません。
■メンテナンス 元々綺麗なジャンクでしたが、中にうっすらと積もった埃などを取り除き、内外部の清掃を行いました。また、パワーアンプ基板については電解コンデンサを交換してみました。イコライザー基板も交換した方が良かったのかも知れませんが、レコードを試聴した限り問題を感じませんでしたのでこのままとしました。 ボリュームのガリですが、接点部分にアルコールを流し込みぐりぐり廻すことで解消しました。
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