前日までの好天続きが一変し今日は朝からどんよりとした天気。台風の影響で秋雨前線が北上したらしい。
とはいえ降水確率は低く雨の心配はなさそうとのこと。予定どおり生野高原「段ケ峰」に登ることにした。
自宅を7時過ぎに出発。近くのコンビニで食料を調達した後、吉川インターから中国道で福崎へ。
福崎から播但道に乗り換え生野ランプで降りる。栃原トンネルを抜けて生野高原カントリークラブへと車を進める。
ゴルフ場手前の登山口前に駐車。既に2台の車が駐車しており仕度を整えているとまた一台が駐車。
生憎の天気だが人気のある山ということの証か。
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登山口前に車を留める。 |
登山口にある案内板。 |
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段ケ峰登山口。ここから登りだす。 |
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登山口から急登な道を登り、達磨ケ峰の肩に着く。ここから道は緩い登り坂となる。 |
達磨ケ峰の肩を示す道標。段ケ峰まで145分と書いてある。 |
登山口に立つ案内板を眺める。達磨ケ峰からフトウガ峰を経て段ケ峰まで縦走し千町峠まで進めば帰路は
2時間強の林道歩きとなる。長い林道歩きは面白く無いので段ケ峰山頂までのピストンにしょうと思う。
案内板の傍に立てかけてある「クマに注意」の看板がなんとも悩ましい。一応、熊よけの小さな鈴を胸に
つけることにした。
登山口からは噂どおりの急登道をゆっくりゆっくりと登る。登るに連れて一気に汗が噴出す。
登れど登れど先の見えぬ急登にブツブツ文句を垂れながらも高度を一気に稼いで見晴らしが良くなってくると
俄然元気が出てきてしまう。
達磨ケ峰の肩を過ぎると道はやや緩くなりホッとする。現出したススキの道に思わず感嘆の声を上げる。
ほどなくして山頂らしくもない達磨ケ峰山頂に着く。最初の目標地点を無事に通過、なおも続くススキの道に気分良く歩を進める。
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達磨ケ峰の肩からは見晴らしの良い尾根道となる。両側のススキが綺麗だ。 |
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達磨ケ峰山頂に着く。尾根道の通りすがりにある山頂。道標が無ければ山頂とは気付かないような所だ。 |
段ケ峰まで135分。 |
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山頂からの道。 |
達磨ケ峰山頂の次のピークから振り返って見る達磨ケ峰山頂方面。 |
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道の途中にあった道標。段ケ峰まで115分。まだ2時間はかかる。 |
コルに下る手前から望むフトウガ峰山頂。 |
フトウガ峰と思われる遠方に見えるピークにはずっと霧が流れ先行きが少し心配になる。
今日は途中で折り返して再度登り直しが必要かも知れないと覚悟を決める。
次のピークを乗り越えるとほどなくして雑木林の尾根道が続く。緩いアップダウンを繰り返し間もなく鞍部への下りとなる頃、
ふと先を見ると運良く霧が晴れ、なだらかな山容のフトウガ峰山頂が姿を現した。
このまま霧が晴れてくれることを願いつつ先に進み、縦走路の最低鞍部へと下る。鞍部には道標が立ち、
段ケ峰まで90分と記してあった。まだまだ先は遠い。
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最低鞍部(コル)を通過。ここから登り返しでフトウガ峰に至る。 |
鞍部から少し登り返すと鬱蒼とした植林帯となる。ほどなくして植林帯を抜け、
ブナ林の緩い登り坂を進んで行くと急登な道が待ち受けていた。ここを登ればフトウガ峰だ。
ほぼ一直線の急登道を、足元を確かめながら登って行く。
急登道を登り切ると道は左に大きく曲がり、100メートル程進むと右に折れ、登り道となった。
フトウガ峰山頂の平原の肩に取り付いたようだ。
広い平原の中を山頂目指して進む。所々岩塊が目立つようになる。道の途中に大きな岩がありその傍に三角点はあった。
三角点を確認した後、道標の立つ山頂へと急ぐ。
道標の立つ山頂は、縦走路の途中にあり山頂らしくもない山頂だ。辺り一面が余りにも平原すぎて、
どこでも山頂と呼べそうだ。秋晴れの好天気なら、ここでのんびりと過ごしたい所だが、今日は風が強く、
辺りは遮るものも無く吹く風をまともに受けるので休みことなく先を急ぐことにした。
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フトウガ峰山上の東端に登って来る。前方のピークは歩いて来た達磨ケ峰だ。 |
フトウガ峰の三角点。 |
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山上の平原を三角点から山頂へと西に進む。 |
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フトウガ峰山頂に着く。山頂は道の途中にある。 |
山頂からほんの数分で、杉谷への道が左に分岐するフトウガ峰分岐に着いた。
段ケ峰へは、ここから右に延びる道を進めば良いはずなのだが、真っ直ぐに切り開かれた新しい道があり、
ちょっと進路に迷う。右の道は踏み跡明確であり、直進は踏み跡がやや不明。一抹の不安を感じながらも
近道かも知れないと思い真っ直ぐの道に進む。少し先で下り道となり、下って行くと鞍部で先ほどの右の道と
合流した。ほっと胸を撫で下ろす。
鞍部から少し登り返すと、後は緩やかな尾根の道が続く。紅葉にはまだ早いかも知れないと思って出かけて来たが、
どうしてどうして周囲の山々は既に色づいており目を楽しませてくれる。フトウガ峰から段ケ峰に至る道は、まさに
高原の道。見晴らしも良く、これでお天気が良ければ絶景だろう。
段ケ峰山頂に至る道の中間辺りで、年甲斐もなく大きな声で「ヤッホー」と叫んでみる。
エコーの効いた見事なこだまに気分を良くしてもう一度、叫んでみる。
こんなに気分良く大声を発したのは何年ぶりのことだろうか。
登山口からの急登な道を登り始めて3時間弱、ようやく段ケ峰山頂に辿り着く。一本の枯れた松の木が印象的な山頂だ。
時刻は、12時少し前。山頂は生憎、風が強くてゆっくりできそうにない。山頂から少し戻った所で風を避けて
昼食休憩とする。
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山頂から少し行くと杉谷への分岐があるフトウガ峰分岐に着く。段ケ峰へはここを真っ直ぐ(または右に)に進む。 |
段ケ峰まで後40分。 |
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フトウガ峰と段ケ峰の中間辺りから見返すフトウガ峰。 |
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段ケ峰頂上。不思議な事に2つの山名札で標高が若干違う。 |
段ケ峰頂上のシンボルである一本松。 |
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段ケ峰山頂からの遠望。中央に見えるピークが達磨ケ峰。ゴルフ場の向こうから登って来た。既に紅葉が始まり綺麗だ。 |
昼食後、予定どおりに元来た道を戻る。一度通った道だけに不安もなく順調に下る。
フトウガ峰の肩からコルへの下り道や登山口手前の急登道は特に慎重に下ったため思いがけない時間を要したものの
往路と同じ3時間ほどで登山口に戻り着いた。
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段ケ峰山頂を後に来た道を戻る。 |
フトウガ峰分岐を通過。 |
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フトウガ峰山頂を通過。 |
コルへの下り途中。達磨ケ峰はまだまだ遠い。 |
コルを通過。段ケ峰山頂を出発して約70分。 |
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この道標まで無事に戻って来た。 |
達磨ケ峰が随分と近くになって来た。 |
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振り返って見ると段ケ峰山頂が遥か遠くになった。 |
達磨ケ峰山頂まで戻って来た。段ケ峰山頂を出発してここまで123分。 |
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達磨ケ峰の肩を通過。後少しだ。 |
段ケ峰山頂を出発して約3時間で駐車場に戻って来れた。 |
往復12キロ、都合6時間余りのハイキングであった。曇天でも十分に楽しめたが、更なる楽しみを求め、
お天気の良い日にもう一度登って見たいと思う。
各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。
登山口前駐車場 8時52分出発
〜(35分)〜達磨ケ峰の肩 9時27分通過
〜(14分)〜達磨ケ峰頂上 9時41分通過
〜(47分)〜最低鞍部(コル) 10時28分通過
〜(37分)〜フトウガ峰山頂 11時5分通過
〜( 2分)〜フトウガ峰分岐 11時7分通過
〜(40分)〜段ケ峰山頂 11時47分着、12時14分発(27分休)
〜(40分)〜フトウガ峰分岐 12時54分通過
〜( 2分)〜フトウガ峰山頂 12時56分通過
〜(27分)〜最低鞍部(コル) 13時23分通過
〜(54分)〜達磨ケ峰頂上 14時17分通過
〜( 9分)〜達磨ケ峰の肩 14時26分通過
〜(36分)〜登山口前駐車場 15時2分着
歩いた距離:約12km(駐車場〜駐車場まで)
万歩計による歩数:18,850歩
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今日歩いたコース
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