清滝〜愛宕山表参道〜愛宕神社〜地蔵山〜竜ヶ岳〜月輪寺〜空也滝〜清滝 2009.9.27


     今日は、先日行きそびれた愛宕山に登ることにした。愛宕山には30数年前に仕事の都合で数度登ったきり。いずれも水尾からの登山で表参道を登った経験は無い。 そこで、今日は表参道で登り、月輪寺方面の裏参道で下ることにした。

     登りに2時間余り、下りにも2時間を要したとしても、早朝から登リ始めれば昼時には下山出来てしまう。 これでは、わざわざ神戸から京都まで出向くには勿体ない。そこで地図を眺めて見ると、愛宕山の北、わずか数キロ先に地蔵山があることが判った。

     地蔵山には、以前まで関西電力の無線反射板施設があった。その昔、無線施設の保全の仕事に 従事していた関係からここには何度か登っている。当時は、越畑方面から登っており、愛宕山から行けるとは思ってもいなかった。

     その当時を思い出すにつれ、なんとか地蔵山にも登れないものだろうかと淡い期待を抱きつつ、高速道路を一路京都へと車を走らせた。

     車を清滝の駐車場に留め表参道に取り付く。流石に急登な階段道だけに一気に汗が吹きだす。 体調は良く、3合目、5合目の休憩所も、やり過ごして登って行く。5合目の休憩所を過ぎて数分で大杉大神に着く。 ここから道は、それまでの急登な階段道から緩やかな坂道と変り楽に登って行ける。7合目休憩所も見送り、水尾の別れにある休憩所で今日初めての小休止を取る。

     30年前には、ここには休憩所など無かった。現在では立派な休憩所が立ち、時の流れを感じさせられる。 持参した大福餅を食し力をつける。神社まで後30分。元気を出して参道を登る。

     順調に黒門を通過、その先少しの登りで神社境内に辿り着いた。境内の広場からは京都市街が一望出来るのだが、今日は生憎の霞みで良く見えない。 境内にあった愛宕山周辺図には、地蔵山まで60分と書かれていた。これなら十分に地蔵山へのピストンが出来る。まずは境内を奥に進み突き当たりの急な石段を登り神社本殿に参拝する。 参拝の後、境内右奥の道に進む。

    清滝へ車道を進んで行くと右手に駐車場がある。
    1日1000円。ちょっと高いと思うが路註するよりは安心だ。


    駐車場真向かいの橋を渡った所が愛宕山登山道分岐。
    表参道は左、月輪寺方面は右だ。
    表参道で登るので左に行く。


    この鳥居から表参道が始まる。


    登り始めてすぐに「お助け水」を通過する。


    25丁目の休憩所に着く。神社まで50丁なので半分だが、3合目休憩所と呼ぶ。


    次の休憩所、5合目30丁目に着く。


    はっきりと五合目と書かれている。
    案内板を見ると30丁目。


    五合目休憩所から数分で大杉大神に着く。


    大杉大神からは、緩やかな登りの道となる。
    山腹を巻いて登ってゆくようだ。


    次の休憩所が見えて来た。


    7合目休憩所だ。
    休憩所真向かいに「カワラケ投げ」の説明板があった。


    7合目からわずかで水尾の別れに着く。今日最初の休憩を取る。30数年前には休憩所は無かった。


    小休止の後出発。神社まで後30分あまり。


    黒門が見えて来た。


    立派な綺麗な門だ。定期的にメンテナンスされているのだろう風雪に耐えてという雰囲気ではない。 黒門の説明板を読む。
    30数年前にはこんな案内板は無かった。


    愛宕神社境内に着く。
    神社周辺図を眺める。地蔵山まで60分とある。地蔵山へピストンして見たい。


    境内右手は、広い空き地。ベンチがありハイカーの良い休憩場所となっている。
    空き地から眺める京都市内。
    今日は霞みでよく見えない。


    境内奥からこの階段を登って神社に向かう。
    これが神社拝殿。


    日本に800余りある愛宕山の総本山にしては、質素な感じのする拝殿だ。
    旅の安全を祈願する。


    拝殿から階段を下る。それにしても急な階段だ。


    階段を降りて左折し、その向こうの山道へと進む。

     道は広い林道で神社への物資を運ぶ車道でもあるようだ。月輪寺への下り口をやり過ごし、その先の地蔵ケ辻へと進む。辻の分岐を右に下ると首無地蔵に至る。地蔵山は左に林道を進む。 辻の案内標識には、地蔵山80分とあった。これにはちょっと心元なくなってくる。往復すると3時間ほどかかるかもしれない。まぁともかく行ける所まで行こうと林道を進んで行く。

     林道を道成りに進む。10分足らずで右に分岐のある竜ヶ岳入り口に着いた。竜ヶ岳を手元の地図で調べて見ると丁度地蔵山の東に対峙するピークだと判る。 分岐にある標識では、頂上まで60分とある。地蔵山へピストンして、さらに竜ヶ岳までピストン出来れば面白いのだが、 地蔵山へのピストンが初めての事だけに、時間も体力の消耗具合も予測が付かない。取り合えず地蔵山に向かい、戻って来た時点で考えることにする。

     林道を進み、旧愛宕スキー場跡への道に進む。その先は、踏み跡を忠実になぞり、コンパスで北への進路を確認しつつ、緩やかなアップダウンの道を進んで行く。 愛宕山から地蔵山へ至る道は、尾根を繋ぐ稜線の道で楽に歩いて行けるようだ。道に迷う事もなく30分足らずで地蔵山頂上に登り着く。頂上からは景色が望めなく、そのままやり過ごして先に進む。

     少し行くと関電の反射板跡地に着いた。跡地の南側には、西向き地蔵尊が鎮座していた。当時ここにお地蔵さまがあったかどうか定かでないが地蔵前に進み合掌する。 跡地を囲むフェンスも朽ちて所々穴が空いている。当時を偲ぶつもりで中に入って見る。お昼には少し早いがコンビニで調達した弁当を食べることにする。

     跡地を囲む樹木で景色は無い。当時はもう少し先が見通せたように記憶しているが、30年の歳月で樹木もそれなりに成長したということかも。20分ばかりの休憩の後、戻りにかかる。 竜ヶ岳分岐に戻って来たのが11時30分前。頂上まで60分とあるが、地蔵山へのピストンの結果を考えるとそんなにはかからないだろう。思い切って竜ヶ岳を目指すことにした。

     こちらの道も踏み跡明瞭で、忠実になぞって行く。途中、小高いピークで道が東に折れそのまま進んでよいものかちょっと躊躇する。ここで周囲の確認で若干手間取りはしたが、予想どおり30分程で頂上に着いた。 こちらの頂上でも20分程の休憩を取る。先ほどのコンビに弁当だけでは足りず、ここでカップラーメンを食べる。


    山道は、広い林道だ。神社へ物資を運び上げる専用車道でもある。
    地蔵山へ向かうため月輪寺への下り道をやり過ごして先に進む。


    ここの分岐は、左に進む。右に行くと首無し地蔵へと至る。


    林道を道成りに数分余り進むと、竜ヶ岳分岐に至る。
    地蔵山へは林道を真っ直ぐに進む。


    林道からここで別れて右手のスキー場跡への道に進む。
    この先、踏跡を辿り地蔵山へと向かう。
    道は、尾根の稜線を辿り、アップダウンも緩くて快適だ。


    地蔵山手前にある無線反射板前を通過。
    JRの反射板らしいが定かでない。


    反射板前から見る地蔵山山頂(右奥ピーク)。快適な道を軽快に進む。


    地蔵山頂上に着く。山頂は小広い空き地であるが、残念ながら景色は望めない。
    ケルンの石積みには、小さなお地蔵様と三角点がある。ここは通過して北に向かう。


    少し行くと西向き地蔵様の前に至る。
    西向き地蔵様の隣のフェンス空き地は、反射板跡地。


    ここには、以前関西電力の反射板があった。
    金網の破れから空き地の中に入ってみる。
    対向する2枚反射板がここにはあった。
    30数年前に仕事でここに来たことを思い出す。


    反射板跡地付近から見る愛宕山。反射板跡地で早目の昼食を取る。
    再び地蔵山頂上を通過。愛宕山方面に戻る。


    地蔵山に至る道の途中から眺める西方向の眺め。 今居た地蔵山が遠くに見えるようになった。


    竜ヶ岳分岐に戻って来た。
    時計を見るとまだ11時30分。竜ヶ岳をピストンするだけの余裕がある。
    竜ヶ岳まで60分とあるが、そんなにかかることもなかろうと予想する。


    竜ヶ岳に向かう途中、北に向かう筈がここで道が東に折れていて
    一瞬道迷いかと疑ってしまう。周囲の確認に少し時間を無駄にする。


    ほどなくして竜ヶ岳頂上に着く。
    山名札がぶら下がっていた。ここは竜ヶ岳に間違い。


    竜ヶ岳頂上から見る愛宕山。
    頂上から眺める西向かいの地蔵山頂上。


    東南方面には京都市街を望むことができる。


    竜ヶ岳をピストンし、またここの分岐に戻って来た。
    下山すべく月輪寺道へと林道を戻る。


    首無地蔵への分岐を再度通過。

     竜ヶ岳頂上を後にして、月輪寺道を下りだしたのが13時前。下山に2時間かけても15時には駐車場に戻ることが出来る。時間を気にする事も無く慎重に道を下る。 30分程で月輪寺についた。ここで清水を頂き喉を潤す。「龍女水」と呼ばれ、自然の恵みに感謝するようにとの説教がかかれた板があった。本堂にお参りした後、道をくだる。

     こちらの裏参道も表参道に負けず劣らず、延々と丸太階段の道が続く。もう下るのが嫌になりそうになった頃、登り口に下り着いた。登り口から空也滝に向かって谷を登って行く。 空也滝で小休止の後、登り口に戻り車道を駐車場へと戻って行く。この車道の長いこと。アスファルト道が疲れた足に応える。ようやくの思いで駐車場に戻り着き、帰り仕度をして帰路に付く。 


    月輪寺方面への下山口に戻って来た。
    月輪寺道で下山にかかる。


    急な道を下ること30分弱で月輪寺境内に下り着いた。


    ここで貴重な水を頂く。
    「龍女水」と呼ぶらしい。自然の恵みに感謝して合掌。
    今日の無事を感謝して参拝する。


    月の輪寺から望む京都市街。
    月輪寺参詣堂登り口にまで下って来た。空也滝はここの谷を登る。


    空也滝への石の階段道に取り付く。
    今日の山歩きで初めての谷だ。吹く風も涼しく気持ちが良い。


    空也滝に到着。立派な滝だ。滝の落ち口にまで進んで見る。
    降りかかる水しぶきが気持ち良い。岩棚に祀ってあるのは、不動明王だろう。


    空也滝を後に車道を歩くこと30分余りで出発地点である駐車場に戻ってきた。




     各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。

    清滝駐車場 7時45分出発
     〜( 8分)〜お助け水 7時53分通過
     〜(25分)〜二十五丁目休憩所 8時18分通過
     〜(19分)〜三十丁目(5合目)休憩所 8時37分通過
     〜( 3分)〜大杉大神 8時40分通過
     〜(15分)〜7合目休憩所 8時55分通過
     〜( 8分)〜水尾別れ休憩所 9時3分着、9時9分発(6分休)
     〜(22分)〜黒門 9時28分通過
     〜( 5分)〜愛宕神社境内 9時33分着
          〜愛宕神社参拝・散策 9時53分発
     〜( 2分)〜月輪寺道下山口 9時55分通過
     〜( 4分)〜地蔵ケ辻 9時59分通過
     〜( 7分)〜竜ヶ岳入り口 10時6分通過
     〜(29分)〜地蔵山頂上 10時35分通過
     〜( 3分)〜関電反射板跡地 10時38分着、10時58分発(20分休)
     〜( 3分)〜地蔵山頂上 11時1分再通過
     〜(25分)〜竜ヶ岳入り口 11時26分再通過
     〜(35分)〜竜ヶ岳頂上 12時1分着、12時22分発(21分休)
     〜(23分)〜竜ヶ岳入り口 11時45分再々通過
     〜( 6分)〜地蔵ケ辻 12時51分再通過
     〜( 4分)〜月輪寺道下山口 12時55分再通過
     〜(23分)〜月輪寺 13時18分着、13時21分発(3分休)
     〜(29分)〜月輪寺道登山口 13時50分通過
     〜( 8分)〜空也滝 13時58分着、14時5分発(7分休)
     〜(29分)〜清滝駐車場 14時34分着


     歩いた距離:約18.7km(駐車場出発〜駐車場戻りまで)

    今日歩いたコース