三田方面の山に出掛けたかったが天気がもう一つ。自宅近辺は良く晴れているが三田北部ともなると曇り空と思われる。この寒さでは山の上では雪が舞うかも知れない。そこでお天気の心配のない六甲の表、打越山周辺を歩くことにした。実はまだ打越山周辺の水平道を歩いたことが無い。 阪急岡本駅を起点に、保久良神社から金鳥山、風吹岩を経由して七兵衛山に登り、水平道をぐるりと一周し、八幡谷を下り、阪急岡本駅に戻るコースを考えて見た。 この山域の全ての道を一筆書きで廻るコースが無いかと考えて見たが、3分岐の箇所がたくさんあり、どこかの区間を往復しないと無理なようだ。金鳥山から八幡谷に直接抜ける道は、後日に回すことにして、取り合えず阪急岡本駅を出発し保久良神社を目指す。結果、全コースを歩いてしまった。そのルートはこうだ。 毎日登山の参拝客に混じり神社参道を登る。神社にて今日の無事を祈って参拝を済ませ、社殿裏手のハイキング道に取り付く。石段の広い道を登り、良く開けた展望台で少し休憩。休憩の後、少し登り、2万5千分の一地形図では電波塔のマークのある金鳥山頂上に立ち寄る。ここには電波塔は無く、木製のベンチが数組あった。 頂上を後に先に進む。すぐに、八幡谷・打越山方面と風吹岩方面への分岐に着く。大きなハイキング案内板がある。道はここから3本、左は八幡谷、中央と右は風吹岩へ。右は昨年春に下って来た道なので今日は中央の道を進む。こちらの道は、植林の中を登って行く。程なくして、坂を登り切ると右の道と合流する。 少し行くと、道を右に入った所に眺望の良い場所があった。ここで日の出を拝む人がいるようで、一年の日の出時刻を記した札が木に取り付けてあった。一番早い時期で4時45分とあった。今日の日の出は7時10分頃なので2時間半も違うことになる。 道に戻ると三角点の下辺りに出る。向こう正面、左側に斜面を登る道がある。それが三角点への道だろう。そちらを登る。すぐに三角点のある広場に着いた。眺望は無い。三角点を確認だけして直ぐに元の道に戻る。 魚屋道の分岐をやり過ごし風吹岩に着く。ここはいつ来てもたくさんのハイカーがいる。大勢のハイカーに混じり小休止を取る。岩の上からは七兵衛山が良く見える。ハイキング教室と思われるパーティだろうか、リーダーらしき人物が中高年ハイカーにスパッツとアイゼンの着け方を教えていた。スパッツなど人に教わらなくても自分で着けれそうなものだが、あの簡単な構造も理解できない人が居るようで、眺めていると「良くわからん、教えてくれ〜」とマンツーマンで教えを請うている人もいた。 風吹岩を後に横池へと進む。氷結が見られかと思ったが、水面は凍っていなかった。池の周囲を西に進み、次の雌池に着く。こちらは、水面の一部が薄く凍りかけていた。足下に転がっていた木片を投げ入れて見る。 雌池を西に進む。真っ直ぐに進むつもりが、ロープ場の道が右手に現れたので右手斜面の上に池を眺める箇所でもあるのかと、眺めて見ると、私設の道案内が目についた。打越峠はこのロープ場の道を進むらしい。今進もうとしていた真っ直ぐな道は八幡谷に下るらしい。方向的に奇異に感じるが案内通りにロープ場の道に進む。斜面を登り切り、水平となった道を少し進むと、横池の北側を廻ってくる道と合流した。あの私設案内板が無ければ、今ごろは八幡谷に向かって道迷いしていたかも知れない。 打越峠へと道を進む。送電線路の下を通過するとすぐに八幡谷に下る分岐に着いた。ここにも大きな道案内板があった。打越峠方向に向かって左手に道があり、取り付きには赤テープがあった。七兵衛山への東登山口と思われる。取り合えず、ここはやり過ごし打越峠に向かう。峠手前にも七兵衛山への登山口があった。西登山口だ。すぐ先の峠で折り返して西登山口まで戻る。 七兵衛山へと進む。途中で東登山口からの道に合流し、急登な道を登り切ると、そこが頂上であった。頂上には三角点も無く、周囲は樹林で眺望は良くない。一部、南西方向にかけての斜面が切り開かれていて、そこが良い展望箇所となっていた。ここで、休憩を取る。南の方向に下っている道が見える。どうやら南の方向からも、ここに登ってくることが出来るようだ。取り付きは、どこにあるのだろうか。 持参したテルモスのお湯でインスタントコーヒーを飲んで休んでいると、暫くして、3人のパーティーが、南の方向の道から登って来た。彼らもここでゆっくりと休憩するらしく、ガスコンロを取り出した。そうこうしていると、また夫婦連れのハイカーが一組登って来た。そろそろ潮時と頂上を下る。 東登山口へと下り降りて八幡谷への道を下って行く。どんどんと下る。金鳥山からの道と合流する箇所で、右に西へと水平道を進む。暫く進んで行くと七兵衛山への南登山口があった。ここから登るとしたら、今下って来た分を登り返すことになり相当な登りとなる。 水平道を更に西に進む。打越峠から八幡谷へと下って来る道との合流点を通過すると、所々に関電巡視路の分岐が現れる。巡視路に入ると多分迷ってしまうことだろう。誘い込まれる事は無いが、注意しつつ、分岐を無視して進む。 十文字山方向への分岐をやり過ごし、次の住吉谷方向への分岐を打越山方向に取り、坂道を登ること数分で打越山頂上に着いた。頂上でお湯を沸かしカップラーメンで昼食を取る。 十分な休憩を取った後、打越峠へと打越山を下る。峠に着いて見ると2人のハイカーが休んでいた。黒五谷方向からは一人のハイカーが登ってくる所であった。この辺りもハイカーの多い所のようだ。峠では休む事もなくすぐに八幡谷へと下る。先ほど通過した水平道との合流点を真っ直ぐに取り谷を下る。峠から10分程で、金鳥山方向への分岐に着いた。 時刻は、13時15分過ぎ。時間は十分にある。思案していた金鳥山への道を往復して見ることにする。都合一時間もあれば、ここに戻ってこれるだろう。分岐を左に、また谷を登る道に進む。 左岸の斜面を少し登った所で、山腹の道と尾根の道の2分岐に出た。金鳥山へと尾根の道を進む。程なくして送電線路がT分岐する鉄塔の下を通過、その後、急登な尾根道を登り切ると、金鳥山から打越峠に向かう水平道に合流した。ここから金鳥山方向に進む。午前中に通過した分岐点で折り返すことにする。10分余りで3本の道の分岐点に着く。小休止の後、今通って来た道を戻る。 尾根からの道の合流点を通過、そのまま真っ直ぐに進む。七兵衛山から下って来た時に合流した箇所まで進み、そこでまた折り返し、途中の分岐で谷に下る道に進む。谷の左岸の山腹道を緩やかに下って行く。 金鳥山へと向かった分岐点に戻り、そこからは、真っ直ぐに下って行く。2つ程大きな堰堤を越えると岡本の街中に下り降りた。岡本神社前を通過し、10分足らずで阪急岡本駅に辿り着く。 |