六甲の北側に位置する丹生山系の山でまだ未踏のシビレ山、朝日山を登って見ることにした。
起点は衝原バス停、つくはら湖の北側サイクリングロードを巡り、丹生山系「太陽と緑の道」を西の端から歩くことにする。
3連休の中日、バスの時刻表の日・祝日欄から発車時刻を調べ、自宅から10分余りの所にあるバス停に向けて歩き出す。途中で今日は土曜日であることに気付きバスの時刻表を見直す。
心配した通り、予定していた時刻のバスは無く、次のバスは30分余り後の発車となる。バス停で30分余りもたちんぼでは余りにも情けない。行ける所まで歩いて行くことにする。
バス待ち30分の間に、次のバス停、次のバス停と3キロ弱も歩いてしまう。最後まで歩き通すのもなんだかなぁ〜と思い、途中のバス停から、後を追いかけて来たバスに乗る。
終点衝原バス停でバスを降りて、サイクリングロードへと向かう。
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神戸市バス衝原バス停がスタート。 |
箱木千年家とバックの山並み。 |
サイクリングロードへと向かう。 |
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つくはら湖を囲む山並の紅葉が綺麗だ。 |
つくはら湖周遊路はサイクリングロードだ。 |
「太陽と緑の道」西の端、取り付きまでは2キロ余りある。紅葉真っ盛りの周囲の山並みを眺めながらブラブラと気持ち良いサイクリングロードを歩く。
つくはら湖は、呑吐ダムによって出来たダム湖である。今は渇水状態で湖底に沈んだ集落の跡が見て取れる。
10数年前に、一度家族連れで湖底に降りて見たことがあるが、あの時はもっと水が無く、集落の中心を流れる川やそれを跨ぐ橋なども見えていた。
サイクリングロードの北側斜面を注意深く見て行くと、所々、登山道が現れる。シビレ山への近道になるのだが、今日はやり過ごす。
野鳥観察の東屋を過ぎると、つくはら大橋は近い。大橋手前の休憩ポイントで小休止する。大橋の後には、10数年前には無かった山陽自動車道の大きな高架が聳える。
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サイクリングロード案内図。 |
つくはら湖はダム湖で、季節柄渇水で湖底が見えている。 |
綺麗なサイクリングロードを西に進む。 |
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右手に登山道が見えてきた。 ここを登るとシビレ山への近道だが、通過する。 |
湖底に沈んだ村の石垣などが見える。 |
つくはら大橋が見えてきた。 その向こうにある大きな橋は山陽自動車道だ。 |
小休止の後出発、左に大橋をやり過ごし、自動車道の高架下を進んで行く。車両進入禁止のポールの柵を越えて西に進む。
その先で道が北に大きくカーブし、山が切り開かれた所を通過すると、正面ガードレールが途切れる辺りに道標が見えて来る。
「太陽と緑の道」取り付きだ。更に西の方、呑吐ダムからも道があるようだがここから取り付くことにする。
道はここから山の斜面を登り尾根に出るのかと思ったが、予想が外れ、少し下り、谷の中へと進んで行く。涸れた沢に沿った左岸・右岸の道を緩やかに登って行く。
所々、木々に取り付けられた道標が道を案内してくれる。程なくして道は谷を離れ右岸の斜面を登り出す。尾根に出て少し行くと、地形図にある235.6mのピークに着いた。
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大橋を通過、自動車道の高架下を西に進み大きく右に曲がると突き当たりに道標があった。 |
シビレ山に続く「太陽と緑の道」の取り付きだ。 |
ここから谷の沢沿いの道を行く。 |
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沢は涸れていて水は無い。 |
道は、沢沿いの道から尾根に登る道となる。 |
235.6mのピークに登り着く。 |
ピークには、しっかりとした四等三角点があった。ここからダム方向への道があるだろうと西の方向を探って見ると、ザレ場を下った先に樹林の中へと下って行く道が見えた。
ピークを後に先に進む。この辺りは所々見通しも良く効き三木方面の眺めが良い。更に進めば眺望ももっと良くなるのだろう。
暫く進むと分岐があった。道標もあり迷わずに右に進む。風化して所々荒れた所も通過する。変化もあって楽しい道だ。
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四等三角点があった。 |
235.6mピークから東に向かう道の途中で振り返って見る三木方面の眺め。 |
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Y分岐があった。シビレ山は右に進路を取る。 |
所々風化した荒れた個所を通過する。 |
右手前方に大きな送電鉄塔が見える。地形図で現在位置を確認するのに送電線は良い目印となる。
鉄塔下へと道が続くのかと思ったが近づいて見ると、鉄塔には寄らずに、左側を通過した。地形図で見て取れる尾根より南側のピークに鉄塔は建っているようだ。
送電線直下を過ぎるとやや急登な道となり、登り詰めた所は西側が大きく開け三木方面の眺望が素晴らしい。雄岡山、雌岡山も見て取れる。
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送電線下を通過し、登り詰めたピークから望む三木方向。 遠くの二コブの山は、雄岡山、雌岡山だ。 |
登り詰めた後、道はやや下りとなり樹林の中へと進んで行く。暫く行くと分岐があった。
分岐の木々には、赤や黄のテープがたくさん巻きつけたあったり、赤ペンキがべっとりと塗り付けられていた。如何にも何かありそうな大事な分岐であることが想像される。
地形図で見る370.2mのピークを経て衝原湖に下る道の分岐だ。このものものしさは、途中でコウモリ谷への分岐もあるのだろう。
ここまで来たついでに、370.2mのピークだけは踏んでおこうと、「太陽と緑の道」を外れ、右に進む。数分でピークに着く。ここにもしっかりとした三角点があった。
三角点が確認できたので分岐に戻る。戻る途中で木々の間を透かして、これから向かうシビレ山、朝日山、丹生山の頂上を眺める。帝釈山はここからは位置的に見えるはずが無い。
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コウモリ谷に繋がる分岐に着く。 左直進:シビレ山、右折:370.2mピークを経由コウモリ谷へ |
分岐を右に折れ、370.2mピークの三角点を確認しに行く。 |
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今から向かうシビレ山頂上(鉄塔の東側のピーク)。 |
その次に向かう朝日山頂上(だと思う) |
最後に行く丹生山頂上。 帝釈山頂上はここからは見えない。 |
分岐に戻り先に進む。道は、地図で見るとこの先で東から北に大きく向きを変えるはず、時々コンパスで確認しながら進む。
道が、東向きから北向きに変り、それまで左方向に見えていたシビレ山頂上の送電鉄塔が前方左に見えるようになる。
暫く進むと、地形図には書かれていないが、ネット情報で見たコウモリ谷への分岐が現れた。
道標からはしっかりと「コウモリ谷・千年家」の文字が読み取れるが、現在はコウモリ谷への入山は禁止されているようだ。
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道が北方向に変わり緩く下って行くと、鞍部の手前でまた分岐が現れた。 左:シビレ山、右:コウモリ谷 |
ここの道標。 |
コウモリ谷への分岐を過ぎると一旦鞍部に下り、その後は登り一方となる。荒れた急登な道が暫く続く。所々ロープも張られている。連日の天気続きで道も乾燥し、ザレ場で足元が滑る。
もう登り切ったかと思うとまだその先に同じような急登な荒れた坂道が待ち構える。足下に注意しながら登る。
登り詰めると平坦な道が北北西に続く。少し行くとシビレ山頂上への分岐があった。分岐を左に進み、斜面の道を登り西に進む。
大きな岩で囲まれた怪しげな雰囲気の場所に着く。標識があり「シビレ山古代祭祀跡」とあった。
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シビレ山手前のロープ場の荒れた急登な道。 |
荒れた道が暫く続く。 |
まだまだ続く荒れた道。 もうそろそろ終わりそうだ。 |
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荒れた道を登り詰め平坦な道を少し行くと頂上への分岐があった。 左:頂上へ、右直進:「太陽と緑の道」 |
分岐から斜面を登ると大きな岩場の怪しげな雰囲気の所があった。 |
古代祭祀跡とある。 |
祭祀跡を更に西に進むとシビレ山頂上であった。樹林の中で景色は望めない。登って来る途中、目印となっていた送電鉄塔の方へ行って見る。鉄塔下は、概して広場となっていて景色も良いはず。
着いて見ると鉄塔下は想像したとおりに広場となっていて景色も良い。時刻は11時30分、ここで昼食を取ることにした。
コンビニで購入した弁当を食べていると、今来た道の方からガサゴソと何か近づいてくる音がする。朝日山から下って来る一人のハイカーを先ほど急坂の途中で見かけたが、どうやらそのハイカーがこちらに向かってくるようだ。
案の定、そのハイカーが現れて目の前を挨拶しながら通り過ぎて行った。はて、この人は一体どこに行くのだろうか。
弁当を食いながら、地形図を広げて見たが、地図上の道は途中で途切れていてどこに向かうのか判らない。不動滝かそれともどこか他の所か。また別の機会に歩いて見なければと思う。
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祭祈跡を少し西に行くとシビレ山頂上だった。 |
頂上は樹林の中で眺望は望めない。西に進み送電鉄塔下へ行ってみる。 |
2,3分で鉄塔下に着く。 |
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鉄塔下は、南側に展望が開けていた。 |
ここで昼食休憩を取る。 |
昼食休憩の後、元来た道を戻る。頂上を通り、祭祀跡を通過、太陽と緑の道に戻る。ここを東に朝日山を目指す。
朝日山手前の急登な道を登り詰め頂上への分岐を左に登る。朝日山頂上はこじんまりとした所であった。一応三角点もあった。ここは南の眺望が良い。
頂上を東の方向に下り太陽と緑の道に合流し丹生山の方向に進む。この後、2つの分岐を通過する。いずれも丹生山方向へと右に進路を取る。
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朝日山に向かう。 またまたロープ場の荒れた急登な道が現れる。 |
急登な道を登り少し行くと朝日山頂上への分岐。 左:頂上へ、右直進:「太陽と緑の道」 |
朝日山頂上に着く。 |
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頂上からの眺め。 |
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頂上を東に下り「太陽と緑の道」に合流する。 合流して振り返って見た所。右手の斜面から下って来た。 |
丹生山に向かう途中、T分岐にぶつかった。 ここも手元の地形図に記載は無い。道標に従い右に進む。 |
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また分岐。 左:淡河に下る、右:丹生山へ |
少し進むとまた分岐。木に取り付けられた私製の案内札を見ると帝釈山への分岐のようだ。
しかし、以前に歩いた丹生山から下ってすぐにある分岐ではなさそうだ。周囲の雰囲気が記憶とは違う。
半信半疑ながらも左に折れて進む。すぐにまた丹生山への分岐が現れた。この分岐以降が以前に歩いた道となる。
初めて歩く道は周囲を眺めじっくりと歩くのだが一度歩いたことのある道はついつい急いでしまう。
記憶を思い出しながら道をどんどん進む。丹生宝庫に下る分岐を過ぎ西帝釈山ピークを過ぎると頂上はすぐだ。
若干の岩が目立つ急な坂道となり、一気に登り詰めると帝釈山頂上に飛び出した。
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またまた分岐。 左:帝釈山へ、右直進:丹生山へ 左に進路を取り帝釈山へ向かう。 |
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暫く行くと、また分岐。 左直進:帝釈山へ、右折:丹生山へ |
帝釈山頂上に着く。 |
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三角点もある。 |
帝釈山頂上は南方向に眺望が開けている。 |
頂上で小休止した後、来た道を取って返す。前回歩いた時と同じルートを辿る。30分程で丹生神社に着く。
神社境内では一組の夫婦者のハイカーが昼食中であった。食事の邪魔をせぬようにそっと神社拝殿前に進み、今日のここまでの無事を感謝しお参りする。
境内の紅葉が綺麗であった。後は、義経道を下りバス停に向かうだけだ。
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少し休憩を取った後、来た道を取って返す。 |
丹生山への分岐を左に折れて丹生山へと向かう。 |
シビレ山からの道と合流する。 |
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丹生神社鳥居に着く。 |
丹生神社に今日の無事を感謝しお参りする。 |
神社の紅葉も綺麗だ。 |
ザックからバス停の時刻表のコピーを取り出して出発時刻を確認して見る。13時19分のバスはもう乗れない。
次のバスは14時17分、後45分もある。30分もあれば下れるはずなので、ゆっくりと下って行くことにする。
その昔、義経主従が下って行ったと言われる由緒ある道、じっくりと歩いて下る。下り降りた所はサイクリングセンター建物の奥の所であった。ここには「丹生山登山口」の札もあった。
バスの発車時刻に合わせてブラブラとバス停に向かう。ずっとお天気も良く山田橋から眺める山並みは、朝見た時と変らぬ綺麗な紅葉に包まれていた。
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神社から東に下り、最初の分岐を右に、義経道を衝原へと下る。 |
義経道の下り途中で日の峰、鈴蘭台方面を望む。 |
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サイクリングセンターの奥の所に降りてくる。 バス停はすぐそこだ。 |
お天気も安定して朝と変わらぬ風景。 |
バス停に到着。 |
各地点の到着時刻、所要時間は次のとおり。
衝原バス停 9時0分出発
〜(53分)〜「太陽と緑の道」取り付き 9時53分通過
〜(91分)〜シビレ山頂上 11時24分通過
〜( 2分)〜送電鉄塔下 11時26分着、11時52分発(26分休)
〜( 3分)〜シビレ山頂上 11時55分再通過
〜(13分)〜朝日山頂上 12時8分通過
〜(38分)〜帝釈山頂上 12時46分着、12時58分発(12分休)
〜(27分)〜丹生山頂上(丹生神社) 13時25分通過
〜(43分)〜衝原バス停 14時8分着
万歩計による歩数:25,000歩
歩いた距離:約16.4km
(自宅〜東下バス停2.8km、蔵本バス停〜自宅0.7kmを含む)
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今日歩いたコース。 |
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